自作したウッドデッキのメンテナンス
ウェスタンレッドシダーで自作したウッドデッキ風 濡縁。
2012年に制作してから7年。
半年~1年に一度のメンテナンスをしていますが、壊れや部品交換なく維持できています。
6年経った 2018年もメンテナンスをしました。
半年毎のメンテナンスを心掛けているのですが、今回はサボって1年経ってしまいました・・・
もともとウェスタンレッドシダーは灰色っぽいのですが、1年経つと灰色っぽいのも手伝ってか くたびれた感が出てきます。
・・・が、メンテナンスでこんな感じに新品だったころを思い出させます。
写真はメンテナンスの2日後に撮影したもの。
写真ではわかりにくいのですが、上面は 手触りスベスベで艶が出ています。
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メンテナンス前の状態です。
台風で「たてす」が飛ばないように 紐(針金入りのナイロンコーディングされた紐)で固定した痕が残ってます。
1年分のお疲れ感が出てますね。
メンテナンスの方法は
①紙やすりで荒れた表面を研磨
②水で洗浄
③保護塗料塗布
です。
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①紙やすりで荒れた表面を研磨
紙やすりの番手はいくらか試した結果、#180がしっくりきています。
研磨ですが、サンダーを使用しています。
RYOBI製・・・今は「京セラ インダストリアルツールズ株式会社」製ですね。
型式は「MS-30」です。
サンドペーパーは#180。カットされた専用品ではなく ホームセンターでA4サイズを買ってきて3等分したものです・・・
このサイズの濡縁メンテナンスで、ちょうどA4サイズ分使用しています。
さっそくサンダーをかけていきます。
家の壁やサッシ付近は、段ボール等で養生した方がいいです。
特にサッシはサンダーが少しでも当たると傷がつきます。
左側がサンダーで研磨したものです。
写真映り悪いですが、もうちょっと明るめの色(「木」の色)になってます。
そして手触りはスベスベです。
数本研磨した時点で、紙やすりの状態はこんな感じです。
破れかけてますが、まだ使います。
紙やすりの交換タイミングは、濡縁の半分研磨した時点か 紙やすりが破れた時です。
まだ使おうとしてたらサンドペーパーが破れました・・・
サンドペーパー交換して研磨継続。
また破れました・・・2回目交換。
もう少しで研磨が終わるところでしたが、3回目破れました。
今回はサンドペーパーを4/3枚使いましたね。
②水で洗浄
研磨が終わったら、次に洗浄です。
研磨後は木屑まみれなので、エアーで軽く木屑を飛ばした後に高圧洗浄します。
洗剤などはなしで、水道水で洗浄しています。
洗浄完了。
濡縁の表面だけでなく、裏面や脚等 全部を洗浄しています。
ここが一番時間のかかる部分。
洗浄した濡縁を乾かします。
毎回、乾燥には一晩置くようにしています。
③保護塗料の塗装
乾燥を待って、最後の作業。
保護塗料を塗布します。
ずっと使い続けているのはカンペハピオ(関西ペイント)の油性 木部保護塗料で
色は「とうめい」です。1.6L缶ですが 1回塗りでメンテ3回分ぐらいの量です。
「とうめい」でも塗った直後はこれぐらい色が付きます。
また、濡縁は棒状の板を並べて作るという構造上、塗りにくい板と板の隙間が多くあります。刷毛に少し多めに塗料を含ませて、隙間に流し込むようにして塗布しているので塗料の消費量は少し多くなっていると思います。
塗布完了!
裏面も脚も塗ってます。
残った保護塗料は、こんな感じにナイロンやラップを挟み込んでふたをしておくと保存できています。
塗料を塗り終わった後の濡縁の表面です。
手触りスベスベで、艶も出てます。
表面一枚研磨したので当然と言えば当然ですが。
メンテナンスは準備もあるし、汚れるし、時間はかかるし・・・でなかなか敬遠されがちですが、ネジの緩みを見つけたり、蜂が巣を作りかけてるのを見つけたりと 延命につながる大切な作業と思います。
メンテナンスの効果が出てると思いたいところですが、7年経った濡縁は腐りもなく、折れや壊れ、強度の低下も見られず問題なく使用できています。
ちなみに「メンテナンスした感」があるのは1か月ぐらいで、3ヶ月も経つと表面のざらつきが目立ってきます。(砂が乗ったような感じになる)
下の写真が3ヶ月経った濡縁です。
艶がないですね・・・
3ヶ月毎にメンテナンスすれば かなりいい状態を保てると考えられますが・・・ねぇ。
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《1月中旬に撮影》
霜の降りた濡縁も風情が感じられて いいものですよ。
座ったり寝転がったりできませんが。